榊海岸の小高い丘の上、小舟渡海岸から追越、大蛇の海岸が眺望できる所に、台座に乗った円筒型の記念碑が立っています。これが三陸大津波記念碑です。
案内板より…『昭和8年3月3日の三陸大津波(波高24m)の被災状況が刻まれています。多くの死傷者が出た記憶を忘れず、二度と同じような被害を出すまいと海沿いの丘に建立された記念碑です。』
南面に「地震海鳴りほら津波」と刻まれており、裏面には記念碑設立の趣旨が金属板で鋳造されはめ込まれています。
裏面碑文…『震嘯災記念碑。維持昭和八年三月三日午前二時三十分四十八秒突如トシテ強震アリ爾后半刻ニシテ洋上遙カ大音響ヲ聞キ閃光ノ發スルヲ見ルヤ間髪ヲ容レザルニ海嘯ノ襲フ所ト為ル怒濤天空ヲ摩シ摧ケテ地上ヲ濯フ一瞬多数ノ生命ヲ奪ヒ財産ヲ拉ス阿鼻叫喚ノ聲随所ニ充チ其慘状言語ニ絶ス事天聽ニ達シ畏クモ救恤ノ資ヲ賜フ皇恩無窮感激ニ堪ヘス聖旨ヲ奉戴シテ官民一致此間ニ處シ孜々トシテ之カ復興ニ懋メ其方途ヲ謬ラス全國ノ同情亦翕然トシテ聚リ以テ罹災民ヲシテ能ク其全キヲ得シメタルヲ欣フ被害地住民ハ永ク此災禍ヲ追想シ宜シク之カ警戒ト豫防ニ努ムルノ要有ラン于斯ニ東京朝日新聞社募集ノ義損金ヲ以テスル此記念碑建設ニ當リ青森縣知事多久安信標語ヲ記シ以テ深ク銘戒セシムト云爾。昭和八年十一月十一日八戸高橋鐡
工所作』
三陸大津波記念碑からの眺望。