小高い丘の上に鎮座。
御祭神は恐らく白髭大神(猿田彦大神と同神)。
大館市には田代岳(白神山地・青森県との県境)があり、山頂には田代山神社が鎮座しています。田代山神社は円仁(慈覚大師)の創建・再建(仁寿2年)とも、比内地方の修験道として先駆的地位にあった綴子村の常覚院の開基とも言われています。また「津軽の猟師彦之丞が獲物を追って田代岳山頂まで来たところ、そこで水田を発見する。呆然としているところに白衣白髭白髪の翁が現れる。この翁を白髭大神として祀ったのが、田代山神社の始まり」とも語られています。※大館市の旧正月行事であるアメッコ市は、田代岳の白髭大神が飴を買いに来たという設定。
田代岳は山そのものが御神体であり、山神、田神、水神、作神など農民の暮らしにおける全ての守り神がいるところとされており、広汎な信仰圏を持っている一大霊山。この田代山神社の遥拝所的な機能を果たしているのではないかと思います。
社殿内には田代大神と彫られた石碑や陶器製の狐などが祀られていました。