東津軽郡外ヶ浜町蟹田小国谷田に鎮座している住吉神社。
最初の鳥居から社殿は見えず、少し歩くと鎮守の杜が見えます。
参道。
小国村は上小国・中小国・下小国の3か村に分かれています。貞享4年検地水帳によりますと、稲荷社地1反余、観音堂地6畝余、稲荷社地7畝余が見えます。安政2年神社書上帳によりますと、上小国には稲荷宮(末社山神宮)、中小国に賀茂明神宮(末社山神宮)と惣染堂、下小国に住吉宮(末社山神宮)と桂淵権現があります。後に上小国の稲荷宮は小国神社となり、明治6年には一時期、中小国の賀茂神社と下小国の住吉神社を合祀しています。下小国住吉神社は翌7年12月15日復社。
創建不詳。小国村の石田小十郎が大坂墨江の住吉神社から勧請したものと伝えます。元は観音であり貞享4年検地水帳では観音堂地が記されています。寛政10年村中再興。御祭神は底筒男命・中筒男命・表筒男命。例祭日は10月10日。
石灯篭一対(昭和15年旧8月22日)。
「武運長久」、「支那事變紀年」。
狛犬一対。
個性的です。
特にリーゼントが。
台座には「住吉神社拝殿改築10週年記念寄附者芳名」が彫られていました。
社殿。
社殿の蟇股と木鼻。
神額。
社殿内。
正面の「農魂」の額が際立ちます。
莢。
莢(外ヶ浜町指定文化財・天然記念物)…『この住吉神社は、小国村の石田小十郎が大坂墨江の住吉神社から勧請したものと伝えられる。彼の地より御神木として移植したという「莢」は、本州中部以南に多く分布するマメ科の落葉喬木である。今も青々と葉を繁らせ、往時の交流を物語っている。』
莢の周りにはこのように石畳が配置されています。
また根元に石が安置されていましたが、読み取れませんでした。
猿田彦大神碑2基。