岩手県二戸市金田一。緑風荘の周囲には三浦哲郎の文学散歩道などがあります。温泉神社(薬師神社)100m・三浦哲郎ゆかりの家(180m)方面に行ってみました。
であいばし(通称・ほたるばし)…『この長川の上流にはホタルの棲息地がありシーズンにはこの界隈でもホタルの飛び交う姿が見られます。』
であいばし上より長川。
ダンジャ坂。
三浦哲郎の父の実家の屋号「壇沢」の読み「ダンジャ」に由来。
自然に囲まれたダンジャ坂を進みます。
きずな杉が見えてきました。分岐を左上れば金田一温泉薬師神社です。
右の道を少しだけ散策。すぐに長川のクヌギが見えます。
長川のクヌギ(ブナ科・落葉高木・樹高約20m・幹回り2.1m)…『クヌギは名前が国木に由来するといわれるとおり、東日本の樹林を代表する樹林です。花は5月に咲き、花には雄と雌があり、実は大型の平たい堅果(どんぐり)で翌年に熟します。平成10年3月二戸市』
更に進んだ分岐点には石塔(庚申二十三夜塔・軻遇突智)がありました。
この先に進めば三浦哲郎ゆかりの家かな。
宝篋印塔や石灯篭一対付きの立派な墓(長川家歴代之墓)もありました。
故海軍少佐從六位勲五等功五級五日市規矩司之墓。
周囲にも小さな墓・石塔などがたくさんありました。
薬師神社が目的だったので、三浦哲郎ゆかりの家までは行かずに、きずな杉に戻ってきました。
石段を上って行きます。
すぐに社殿が見えました。
金田一温泉薬師神社。
鳥居。
本殿覆屋。
本殿。温泉の起源は不明ですが、一般的に開湯年代を寛永3年(1626)としており、由緒には「開湯されて間もない頃」との記述があることから、そのくらいの歴史があると考えられます。
薬師神社遷座記念植樹者名。遷座しているのですね。八坂神社宮司の名が見えます。紀年銘は平成5年5月吉日。
温泉神社…『開湯されて間もない頃、毎日湯治に通ってくるたぐいまれな容姿端麗な気高い女性がありました。雨の日も風の日も同じ時刻に現れたので村の人はいったいその女性がどこから現れてどこに行くのかその正体を探しましたがわかりませんでした。しかし、ある夜、湯元の主人の枕元にその女性が現れて「しばらく湯治に通ったが私はこの世のものではない。直ちに社を建てて、湯の神として祀ってくれ」と言いました。このお告げにより裏の小山に社を建て薬師如来を祀ったのが薬師神社のいわれです。』
神社前はちょっとした広場のようになっています。
緑風荘も見えますね。