『天台寺(二戸市浄法寺町)~其之弐』からの続き。
参道入口の鳥居。
狛犬一対(平成17年10月吉日・盛岡市八幡町佐藤喜雄)。
桂清水前の地蔵様と石碑。
桂清水前の手水舎(洗心台:昭和51年7月29日二戸医師会有志・昭和52年4月30日竣工)。
桂清水前の延命地藏堂。
桂清水前の弁財天堂。
弁財天池。
桂の巨木。推定樹齢1000年と伝わります。
樹高25m・目通り幹囲14.7m。
桂の根の間から清水が流れ出し、小さな池が作られています。桂は水辺を好む樹木です。津軽では十和田様の池の周囲には桂の大木があり、モチ(卵塊)が付き、そのモチの多少で豊凶を占ったり、米のサンゴを打って祈ったりしますね。
これが桂清水です。山道下のこの桂の巨木の根元から清水が湧き出ていたことから、元々は「桂泉観音」もしくは「御山の観音」と呼び親しまれ、古来より霊地として崇められていました。謂わばこの地の信仰の原点。中世には津軽まで信仰圏が及び、弘前市の堂ヶ平桂清水もそうですし、秋田県鹿角、大館付近に桂清水や桂井戸がいくつも残されていることからその伝播の経路も知ることができます。
桂清水…『「桂泉観音」の由来となる清水であり、巨木の根本から湧く清冽な水は絶えることがない。当地に参堂した管江真澄は「けふの細布」の中に次の一句を残している。「かしこしな いく世桂のかげそへて ながるゝ水の 月やすむらむ」』
桂清水付近にあった青面金剛供養塔などの碑。
ここから坂道が続きます。運気向上坂と書かれているので頑張りましょう。
石灯籠三対(平成17年8月吉日・平成17年8月吉日・平成18年8月吉日)。
参道は歩きやすいです。
みろくの森の中を進みます。
二戸市立浄法寺歴史民俗資料館の屋根。
参道途中にあった駒形蒼前堂。
向って右の祠。
馬頭観世音。ちょっと荒れてますね。
向って左の祠。
馬頭観音堂。絵馬も奉納されていました。
祠前にある「駒形山」碑と、馬頭観世音碑(昭和54年秋吉日)。
参道の至るところにある豆地蔵。豆地蔵については後々説明します。
新山権現堂。
『天台寺(二戸市)~其之肆』へ続く…ちなみに今回のルートと現在地。