出羽神社シリーズ最終回です。
鐘楼と建治の大鐘。切妻造りの萱葺。
最上家信の寄進で元和4年再建。山内では国宝五重塔に次ぐ古い建物。鐘は建治元年の銘があり、古鐘では東大寺・金剛峰寺に次いで古く且つ大きいものとなっています。
平和之塔。
出羽三山神社参集殿です。
地上2階、地下1階で総床面積2,179㎡入母屋造り銅板一文字段葺。昭和63年7月2日完工。
羽黒山霊祭殿。
単層入母屋千鳥破風五間社造り。
本殿に次ぐ荘厳な建物であり、昭和58年に改築されたもの。
外拝殿の天井には横山大観の弟子熊澤観明画伯が畳21枚分の杉板に染筆した巨大な鎮魂絵「天女と神龍」が奉納されており、天女に導かれた御霊が龍に守護されて昇天することを願う意味があります。
天宥社。
羽黒山50世執行、別当天宥法印を祀ったお社。天宥法印は羽黒山中興の祖。
羽黒山東照宮。正保2年(1645)創建。天宥が日光東照宮を勧請したとされます。庄内藩主酒井家の崇敬が厚く、社殿の造営や改修、時には藩主自ら多くの家臣を引き連れ参拝に訪れたそう。
現在の社殿は当時の藩主酒井忠真が元禄3年(1690)に造営したもので、権現造り、銅板葺き、拝殿の外壁を朱色に塗り上げ、木口を金色にするなど格式の高さが感じられます。
神輿舎。
神輿舎の隣には…
ずらりと末社群。
大雷神社。
健角身神社。
稲荷神社。
大山祇神社。
白山神社。
思兼神社。
八坂神社。
俳聖芭蕉翁像と芭蕉野口三山句碑。
『雲の峰いくつくづれて月の山』
『加多羅禮奴湯登廼仁奴良須當毛東迦那』
『涼しさやほの三日月の羽黒山』
北白川房子様歌碑。
『阿か阿かと朱ぬりもはゆる 出羽のやしろ とはに栄えむ 御国の鎮と』
虚子親子三大句碑。
『俳詣を守りの神のすゝしさよ』虚子
『なつかしやここに縁のつるてまり』汀子
『月山の裏に表に残る雪』年尾
『伊勢の神威 羽黒の霊威 杉の露』河野静雲
『月明し夜を知ろしめす神ここに』碧水
秩父宮高松宮両殿下御手植の碑。
蜂子皇子御墓。
出羽三山歴史博物館。
さてと…来た道を帰りますかね(o´Д`)=3
その前に腹ごしらえですね。
最後に今後行く方へアドバイス。
・バスや代行(社務所近くに代行)を利用して三神合祭殿参拝だけ、もしくは参道下りだけを楽しむこともできますが、公式HPにもありますように是非とも下から自らの足で上ることをおすすめします(帰りだけバスを利用することも可能)。達成感が全然違いますからね。っていうか下りの方が足にはきつかった(笑)
・参道登拝所要時間約1時間10分(休憩20-30分込み)となっていますが、各石碑・末社・南谷などをじっくり見て回ればもっと時間がかかると思います。
・お金に余裕がある方には斎館の羽黒山精進料理(要予約)がおすすめです。
・二の坂茶屋で石段踏破認定証(無料)を頂けます。
・石段には33の彫り物があり全部見つければ大願が成就と言われており、その絵図(「羽黒さんさん参詣絵図―☆と石に願いを―」無料)が羽黒地域をはじめ、市内の各観光施設などに配置されています。
・当日晴れていても、前日までに雨が降っていたりすると、伊邪那岐稲荷神社や南谷への経路はかなり足場が悪いことがあります。
・大渡道(旧参道)を利用しての参拝はかなり不安に駆られます(笑)