六戸町犬落瀬。犬落瀬という地名が珍しいですね。曹洞宗若宮山光昌寺の開基が猪を狩ろうと追いかけた川原「猪追瀬」から名付けられたという説と、長慶天皇が六戸郷の里に入った際、1匹の白い犬が相坂川(六戸川)で溺死し、天皇がこれを哀れみ「犬落瀬の里」と命名したという説があるそうです。
創建・由緒は不詳。っていうか史料に乏しく調べていません。七戸もそうですがこの方面には蒼前神社がたくさんあります。六戸地方は木崎野牧に属し、古くから馬産地として全国的に有名であり、どこの家でも馬を飼い、駒形信仰が盛んでした。平安時代の宮廷行事である白馬節会は、青馬(白馬又は葦毛の馬)により邪気を除くといいます。青馬(葦毛)を「馬偏+公(上)心(下)」(ソウ)、四蹄の白い馬を「馬偏+前」(ゼン)といい、この馬は8歳になると白馬となり霊威をもったという故事があり、この思想が民間に広まり蒼前信仰が生まれたといいます。
内御堂には馬が2体。
奉納絵馬など。
状態はあまり良くありません。