道を挟んで、櫻田山神社の社号標・参道のちょうど反対側に寺号標・参道があります。
そこから少し進むと、「亀井山松巖寺」と彫られた門があります。
門の先にあった地蔵菩薩・六地蔵。台座の文はちゃんと見ませんでした。立派な数珠付き。
坂を上ったところに不動明王堂。
不動明王。
さて、松岩寺は宮城県栗原市栗駒桜田中屋敷にあります。かつての桜田村で、村鎮守は山神社、寺は曹洞宗亀井山松岩寺があります。往古桜田と称する田があったので村名となったと伝えます。山神社の近くに大きな田が1枚あり、乳児を背負って母親が田植えをしていると乳児の首が水田に抜け落ち、母親はこれを田の畔に埋めて墓標として1本の桜の木を植えたそう。その桜がよく繁茂したので桜田と称したという口伝があります。
曹洞宗亀井山松岩寺。御本尊は釈迦如来(木仏坐像・一尺八寸 )。
本堂。
山門禁葷酒(舘山悳盛書)。
本堂前の水子地蔵尊。
手水石。
南無六道能化地蔵菩薩。向って右から金剛願地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光地蔵、預天賀地蔵。
三界萬霊塔(國家功勞者英霊・昭和56年12月6日)。
向って左は持蓮観音菩薩、右は延命地蔵菩薩。
狛犬一対(昭和32年11月10日)。
石祠・石碑等。
佐藤辰藏先生頌徳碑…『遺徳をしのび 偉大なる業績 とわに讃えん』(衆議院議員・元労働大臣長谷川峻謹書、軍恩連盟尾松支部支部長小野寺廣嗣撰文)。
当山一帯は亀井館跡(亀井六郎重清の居城)。
松岩寺墓地案内図。
かなり丁寧な案内図です。
亀井山松岩寺…『当山一帯は文治年間(12世紀末頃)源義経の家臣亀井六郎重清氏が此の地に亀井館を建て、現在の寺地に祈願所を建立して、国家の安泰と有縁無縁の菩提を弔ったと伝えられている。往古は桜田下定官寺地区に浄願寺という寺があったがいつの時代に荒廃したか年代が不明である。明応5年(1496年)岩ケ崎黄金寺四世逞庵正仲大和尚が桜田地区の菩提寺として亀井六郎重清氏を開基として御開山され現在まで法灯連綿として約500年、現在の住職までは35代になっている。亀井山松岩寺35世蘭庭玉芳』