貞享4年検地水帳によりますと、かつての船水村に市太夫抱えの羽黒堂と薬師堂、及び村中抱えの熊野堂があります。
薬師堂は現在の少彦名神社、熊野堂は外瀬の熊野宮(御祭神は)、そして羽黒堂は当八代羽黒神社を指します。
御祭神は倉稲魂命。藤代の稲荷神社の由緒によりますと明治初期に一時八代村より羽黒神を合祀とあります。
青森県神社庁によりますと、「創建は不詳であるが、宝永2年(1705)の社堂縁起には「船水村羽黒権現宮、貞享3年(1686)に建立」とあり、安政2年(1855)の神社書上帳には「藤代組八代村、石渡村の産神羽黒宮」とあり、当時は両村の産土神社だったようである。明治7年、制度改正により船水鎮座少彦名神社に合祀されるも、氏子の羽黒神に寄せる熱意強く、旧6月2日の例祭日には旧社地に氏子が集り盛大なる羽黒祭を行うのを例としてきたが、終戦後俄に旧社地、社殿に還遷しようとの気運が高まり昭和29年旧6月1日、実現に至り再興された。」とありました。
拝殿真横の末社には竜が祀られています。
こちらは少し離れた場所にある末社。
高い木々に囲まれており、かねてよりここに鎮座していたことを感じさせます。