かつての田沢村で、青森湾に位置し、東は青森平野、西は梵珠山地にまたがります。
西方の田沢森東麓に十湾(とわだ)神を祀る十渡明神宮が見え、それが当十和田神社です。十湾は雨乞の竜神と云います。200年近く前に竜神が現れて祀ったと伝えます。小舘衷三氏の『水神竜神十和田信仰』によりますと、『社前にやはりサンゴの小池がある。村の老人にいわせると山の長もの(蛇)を祀るのだという。雨乞の時は村の人たちが社前で盆踊りをして祈る』とあります。
ここの十和田神社までの道中はずっと未舗装になります。目印になるものは何も無く、電波もなく、分岐点もあり…かなり不安になります。
また、季節によっては車高の低い車や幅広の車は厳しいかも知れません。田沢森登山道入口に向かう感じで行けばわかると思います。
明治初年の神仏分離によって廃されるも後に復社。
境内は夏の昼間でも暗くてひんやりとしており、周囲には水も流れています。