『雷電宮 ～ 其之壱（平内町）』より…
本殿。
本殿前の狛犬二対。
相生の杉欅。
こちらの建物は何でしょうね。中は守札授与所みたいな造りで、立派な絵馬もありました。さてはここでお金払って…
境内の船着場から船渡しとか(笑)
一応船もありましたし！…授与所かな。
雷電橋が見えました。
こちらの建物もわからず。社務所的な感じ。
建物前にあった切株と明治天皇御製。
『敷島のやまと心をみがけ人いま世の中に事はなくとも』
郭内稲荷神社鳥居。
鳥居をくぐってすぐ左手に小祠がありました。
使われていない手水舎。
郭内稲荷神社の由緒等を記した案内板がありますが読み取れませんね。御祭神は宇迦之御魂神。御神徳には宇迦之御魂神の説明が書かれています。大祭は旧6月9日・10日。
万治3年（1660）に小湊村の士族新岡左五右エ門が五穀成就のために本村郭内（福館城郭内）に勧請して以来、福館の館神として奉斎されてきました。元禄11年から黒石領主から社料一包を永代授与され、享保3年からは善勝坊が宮守となり、明治初年の神仏分離令まで管理。
明治6年4月15日雷電宮境内に遷座。昭和44年、明治維新百年記念に際し雷電宮社殿などとともに再建。
郭内稲荷神社社殿内。
郭内稲荷神社の社殿前には本居宣長の句…『朝よひに物くふごとに豊受の神のめぐみを思へ世の人』
郭内稲荷神社の横には龍神宮。
龍神宮の由緒はわかりませんでした。
龍神宮近くに大町桂月碑…『白鳥の羽音と共に千代までも御稜威絶えせぬいかずちの宮』。
左側に歌誌…『大正11年10月11日大町桂月先生雷電宮に参詣の折に詠んだ和歌』。紀年銘昭和51年11月6日（旧9月15日秋季大祭）建立。その他揮毫者、建立者なども刻まれています。
雷電橋。菅江真澄が次のように記しています…『浜子というところを来ると、沼館といって家が二軒あるあたりから、雷電の林はたいそう近い。以前、ここを通ったときは、つれだった人が道をいそぎ、こころあわただしく過ぎて詣でなかったので、このたびはと鳥居をくぐった。木深い森の下道を二町ほどくると、潮たて川といって、潮が満ちるとたいそう深くなる御手洗川があり、その渡りは一里あまりとか、遠く水をへだてて見わたすところにある神社である。（中略）むこうの海辺に浅所という村があるが、渡し舟を呼んでも聞こえそうもないと、案内のひとが言った。』。
よって昔は橋を渡って相当な距離に神社の入口となる一の鳥居があったと思われます。また、続けて次のように記しています…『別の方向から詣でる道があるというので、ここを出てきて道をたどり、神明の祠を拝んでから、小湊に来て雷電社の由来を尋ねようと、その神社に仕えている雷電山日光院という修験者のもとを訪れた。験者の言うことには、「ころは大同二年とか、田村麿が創建されて、加茂（京都の）をうつし奉ったのであるとだけ聞いている。その由来を記した文などは、火災にあって失った」とのことであった。』
道路を渡って浅所海岸方面へ。
ちょっとした森って感じ。
浅所海岸沿いに朽ちた鳥居が建っていました。
町政合併30周年記念式典、常陸宮同妃両殿下白鳥台覽記念碑（昭和60年8月建立）。周囲の木々や雑草に阻まれて記念碑には近寄れない状態でした。
立派な四阿もありますが草木によって近寄れません。もったいないですね。
赤い鳥居と灯篭もありました。
その奥には白鳥塚がありました。こちらもまた草木がひどく近寄れませんでした。昭和46年完成。毎年2月11日に使姫白鳥祭り（白鳥の安全祈願と白鳥塚への参拝をもって不幸にして死亡した白鳥の慰霊祭）が行われているそうです。
『青森の伝説（森山泰太郎・北彰介）』によりますと、「雷電宮は、坂上田村麻呂が蝦夷の平定を祈願して、雷神をここに祭ったという。この雷電宮のおかげで、平内町にはカミナリが落ちないといい、このお宮を信仰する人は、落雷にあわないともいう。境内にここで死んだ白鳥を祭った白鳥塚がある。白鳥は雷電宮のお使いであると信じられている。」
雷電丸！！
こちらは平内町福館の馬頭観音。雷電宮からはそこそこ離れた場所（福館平川方面）にあります。
鳥居の横には南無妙法蓮華経を刻む碑。
馬頭観音堂。
横に立派な巨木がありました。