十和田市法量谷地。日本三秘湯の谷地温泉。八甲田山中腹の高田大岳への登山口にあり、約400年の歴史があるとされています。
国誌によりますと、「湯室二つあり…上の湯と云ふ熱湯にしgて硫質ありて白濁にして潔ならす、疝疾に適しと云…下の湯と云湯上の湯と同質なれとも稍冷なり、眼病湿瘡に宜と云ふ…別に薬師の湯と称するあり…この温泉何の頃より百目木の農民湯守をなし、春秋の農隙浴客ある時は往て薪柴を給す、小屋九棟あり…浴する者は食料器皿を駄し来り、この屋に止宿するなり」とあります。
魚…いなかった。岩魚料理が名物ですが、この日はありませんでした。
天ざるを頂きました。
谷地湿原展望台…『八甲田山には谷地湿原をはじめ、田代平湿原、毛無岱湿原、黄瀬沼湿原など多くの貴重な湿原が散在しています。特に谷地湿原は高田大岳(1,552m)中腹の海抜782mに位置し、八甲田湿原植物の大部分を観察することが出来ると云われております。5月のミズバショウ、6月のレンゲツツジやワタスゲ、7月から8月にかけてのキンコウカやサワギキョウなどの見事な群落をこの展望台よりお楽しみ下さい。』
谷地湿原展望台より。
黒森(1,022m)と谷地の森・谷地湿原。
谷地の森遊歩道。
遊歩道(約20-30分コース)。「ブナの原生林の森林浴とミズバショウの群落湿原に湧くめずらしい温泉を展望。」
南八甲田連峰展望台…『谷地温泉は北八甲田連峰の一つ、高田大岳(1,552m)中腹(海抜782m)に位置する、開湯400年の温泉です。この展望台から見ると、ちょうど正面、西方向に南八甲田の峰々が望めますので、その雄大さをじっくりとご覧下さい。※八甲田連峰とは、主峰の八甲田大岳(1,584m)を中心として、高田大岳(1,552m)井戸岳(1,550m)赤倉岳(1,548m)小岳(1,478m)硫黄岳(1,360m)田茂萢岳(1,324m)石倉岳(1,202m)を指して呼びますが、他に前嶽(1,251m)雛岳(1,240m)を含むこともあります。南八甲田連峰とは主峰の櫛ヶ峰(1,516m)をはじめとして下岳(1,342m)駒ヶ峰(1,416m)乗鞍岳(1,449m)赤倉岳=南部赤倉岳(1,298m)猿倉岳(1,353m)横岳(1,339m)逆川岳(1,183m)からなっております。』
南八甲田連峰展望台より。木が邪魔であまり見えません。
かろうじて駒ヶ峰(1,416m)が見えております。
本来ならこのように見えるようです。
谷地の森の中を歩きます。
わかりにくいかも知れませんがちゃんと遊歩道があります。
温泉の湧く沼。
遊歩道から戻り、谷地神社・薬師池に向かいます。
『開けたら必ず閉めてください。橋に、蛇います。青大将が沢山おります。温泉の守り神です。』…(((( ;゚Д゚)))ビクビクドキドキ
全然いない!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こちらも遊歩道になっています。
気持ちいいですね。
蛇はいなかったけど、水場なので虫がたくさんいました。
薬師池。ミズバショウが咲き、イワナが泳ぐ一年中冷たい水。
谷地神社へ。
緑に囲まれております。
高田大岳大権現碑。
谷地神社。
拝殿。
拝殿内。正面に祠が3つ。更に向かって左にやや大きめの祠が1つ。
正面中央には薬師如来。谷地温泉の守り神です。向って左はわかりません。
本殿横には薬師如来関係の石板や奇岩怪石、棟札「昭和17年旧7月12日谷地温泉薬師如来」「奉祈念谷地温泉南無薬師瑠璃光如来 日光菩薩 月光菩薩 願温主繁栄 浴客治病 明治19丙戌年6月21日 西京妙心寺前管長今川貞山懇祷」(※見えている範囲)数枚がありました。
向って右は高田大岳大権現とあります。
左のやや大きめの祠には石が祀られています。
説明によれば谷地神社には子宝の神である根精様と淡島様が鎮座しているとのことで、石製女陰(淡島様)と考えられます。
薬師如来堂周囲には大小20本ほどの木製男根(金精様・根精様)が奉納されています。