曹洞宗 蓮峰山 常堅寺 (岩手県遠野市土淵町)
カッパ淵にある常堅寺。カッパの厠…入りたくない…。常堅寺では道元禅師像(室町時代製作)と仁王尊像2体(江戸時代製作)が遠野市指定文化財に指定されています。仁王門。仁王像はもと早池峰山妙泉寺(早池峰神社)の仁王門にあったもので、明治の神仏分離によって常堅寺に移されたもの。龍、鶴、亀、天女などの立派な彫刻がある仁王門です。仁王様。鐘楼。狛犬一対。仏足石。三界萬霊塔。十王堂。十王堂前にはカッパ狛犬一対。狛...
View Articleカッパ淵の稲荷堂 (岩手県遠野市土淵町)
安倍氏館・安倍屋敷跡地にある稲荷堂。カッパ淵沿いに鎮座。詳しい由緒はわかりませんが、約400年前に阿部氏の養子となった人が甲州から勧進して氏神としたものらしく、石鳥居には阿部の名が見えます。小さい社で、今にも崩れそうな鳥居と社殿ですが、歴史はありそうです。明治初期までは旧暦2月15日にダンビラ祭が行われており、近郷の山伏を一堂に集めて湯立の儀式を行い、巫女が笹を振って巫女舞を舞ったといわれています。...
View Article金光上人墳墓 (青森市浪岡大字北中野天王)
バス亭が金光上人なのでわかりやすいですね。中野村は江戸時代の四日町で、浪岡川を挟んで浪岡城跡の対岸に位置します。法然上人の高弟金光房は鎌倉時代前期に浄土宗を東奥に広めた僧(生まれは筑前国)。若くして比叡山延暦寺にて修行し、延暦寺の教えでは満足せずに、後に浄土宗の教えに入り、法然を師と仰ぎ、正治2年(1200)頃より念仏布教の旅に出ます。津軽に来たのは承元4年(1210)。建保5年(1217)3月25...
View Article稲荷神社 (平川市松崎)
とても狭い境内地で、車だと見逃してしまいそうな感じです。貞享4年検地水帳によりますと村抱えの稲荷社地12歩がみえますが、明治初年に廃されています。字亀井の稲荷宮は豪農今井家の内神で、明治年間になり村の産土神となりました。社号標に刻まれる社掌・発起人にも今井家の名が残っています。ブログ村ランキング参加中
View Article稲荷神社 (板柳町狐森)
狐森村は佐野家と楠美家を中心に開発された村です。よくある地名かも知れませんが、稲荷神社に相応しい村名ですね。森の面影も残っていますし。貞享4年検地水帳によりますと稲荷社地が見えます。御祭神は宇迦之御魂神。創建不詳。明治6年に五幾形稲荷神社を一時合祀。しかしながらこの稲荷神社は佐野氏の氏神であったため、元和年間(1615-1624)もしくは寛永年間(1624-1645)であると考えられます。蛙股と木鼻...
View Article神明宮 & 松館址 (平川市館山)
県道41号線沿いにある身代地蔵尊から少し入った場所にあります。御祭神は天照皇大神。龍の石柱がかっこいい。一つは狛犬っぽい顔にも見えます。さて、貞享4年検地水帳によりますと、観音堂地1畝余があります。古来観音堂として信仰されていた神明宮は、西隣の松館村と松崎村との共同の産土神として祀られ、天文年間(1532-1555)までは守山神明宮と呼ばれていたそう。宝永2年の神社調には元禄3年(1690)の建立と...
View Article高屋愛宕神社 (弘前市高屋)
かつての高屋村。御祭神は軻遇突智神で、古事記における迦具土神。伊奘冉尊が神生みの最後に生んだ火神ですね。慶長14年に藩主信枚が浅瀬石から植田村に勝軍地蔵を移す際に愛宕神社で休憩したといいます。境内由緒案内。『愛宕神社の起源は、天応元年(781)和気清麿呂が光仁天皇の勅命により、京都愛宕山に社殿を造営、平安京の鎮護として愛宕大権現を祀ったのがはじまりであり、本地仏は勝軍地蔵。津軽においては、為信が京都...
View Article日蓮宗 宇田山 聞法寺 / ホッケの由来 (東津軽郡外ヶ浜町平舘元宇田)
安永8年(1779)開創。開基は青森市蓮華寺第16世聞法院日照上人。開山は工藤日英上人。天明の大飢饉により廃寺となり、後の明治13年に再興。明治17年に寺号を公称し、その64年後に本堂焼失するも、昭和32年には現在の本堂を再建。昭和56年水子観世音菩薩堂建立。昭和61年山門建立。平成6年には大書院、位牌堂、庫裡を建立。平成15年に六老僧蓮華阿闍梨日持上人・船頭蠣崎甚兵衛の銅像を建立し現在に至ります。...
View Article三十番神堂 (東津軽郡外ヶ浜町平舘元宇田)
平舘村(枝村・石崎村)の三十番神。松前街道沿い…っていうか海沿いなので…参道は当然のように山登り。由緒等不明。明治7年頃に三十番神堂の住職工藤威鶴師が寺子屋を開設しています。住職の名前から同地区にあります日蓮宗の宇田山聞法寺(開山:工藤日英上人)の管理下であることがわかります。聞法寺は安永8年開創で、天明の大飢饉で廃寺になった後、明治13年に再興しています。寺前にある六老僧蓮華阿闍梨日持上人・船頭蠣...
View Article八幡宮 (茶臼山公園 ・ 南津軽郡大鰐町)
茶臼山公園は明治20年代に開園され、つつじ祭で有名な場所です(石碑は油川貞憲頌徳碑・玉川長吉大工棟梁顕頌徳碑・成田豊治元村長頌徳碑)。茶臼山にはかつて蝦夷の館があり、その館名であるチャシに由来していると伝わります。日精寺の屋根(手前)と専稱院(左奥)が見えます。茶臼山公園にある八幡宮です。昇降竜門(明治44年八幡館講中)。江戸時代から続く大鰐村の鎮守。左へ進みますと庚申塔、増田手古奈句碑、俳句の小径...
View Article稲荷神社 (青森市久栗坂山辺)
奥州街道の久栗坂と浅虫間には、海沿いの道と山越えの道がありました。海沿いの道には善知鳥崎の梯があって潮が引かないと渡れない難所であったため、当稲荷神社と浅虫の八幡宮の間に山道がありました。現在は遊歩道として整備されています。神社総代でもある白坂末三郎のところでお宮の管理をしているそうです。古くは稲荷堂と呼ばれており、嘉永5年に久栗坂の蛇塚の大六、川村留吉が一人で建立したと云います。御祭神は稲荷像であ...
View Article浜松稲荷神社 (青森市小橋千鳥)
かつての小橋村であり、松前街道沿いに位置します。貞享4年検地水帳によりますと、稲荷社地がみえます。寛永20年勧請と伝えます。明治初年に一時伊沢の稲荷神社に合祀され、後復社。ブログ村ランキング参加中
View Article春日神社 (東津軽郡外ヶ浜町平舘石崎沢)
平舘村の一部で享保11年(1726)に分村して独立。石崎村の神社として旧村社春日神社、宇田の胸肩神社、頃々川の稲荷神社があります。創建等由緒は不明。春日大社より春日大神を勧請。武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神が春日大社の四柱。もう一つ鳥居を発見。草木が伸びて道が見えませんが登ってみることにします…私は菅江真澄か…。大きな岩が見えました。頂上はちょうど社殿の裏山になっており、一対の石燈篭(慶應元...
View Article日高神社 ・ 奥州市消防記念館 (日高妙見神社 / 岩手県奥州市水沢区)
御祭神は天之御中主神(妙見菩薩)、火産霊神、御年神、大年神、若年神、水波乃賣神、大国主神、倉稲魂神。弘仁元年(810)第52代嵯峨天皇の勅命により勧請。征夷大将軍源頼義・義家父子が前九年・後三年両度の役で戦勝祈願に訪れたと伝え、伊澤氏(留守氏)を始めとする東北鎮護の国司、奥州藤原氏、伊達氏などから崇敬を受けてきました。嘉応2年(1170)に藤原秀衡が再建。慶長年間(1596-1615)に伊達政宗が再...
View Article山祇神社 (黒石市花巻)
かつての花巻村で、黒石城下東南の山形街道に沿い、豊岡村と下目内村の中間に位置。元禄2年(1689)の黒石平内巳年郷帳には「小杭野村」、元禄4年(1691)の黒石御絵図には「小喰野村」とあります。改称の由来・時期については不明で、安永10年(1781)の手本山形道中記(浅瀬石川郷土誌)では「花牧村」とあり、「専田畑を耕し家並もよく富貴なる所なり」とあります。また、菅江真澄の記録によりますと、小杭が子喰...
View Article袰月稲荷神社 (東津軽郡今別町袰月)
御祭神は保食神。松前街道沿い。神社前には「史跡伊能忠敬止宿」(1回:寛政12年4月10日、2回:同年6月20日、3回:享和元年11月2日、4回:同2年8月14日)の標柱があります。安政2年神社書上帳によりますと、創建不詳の稲荷宮があり、文政9年の棟札があるといいます。明治初年には一時期、一本木村稲荷神社に合祀されています。青森県神社庁HPによりますと、天文5年(1536)の津軽郡中名字外ケ浜に両翼突...
View Article黒滝稲荷神社 ・ 不動明王 (弘前市黒滝)
旧相馬村の黒滝稲荷神社です。※YouTubeに当神社の年末獅子納めの動画がありました。興味のある方は検索してみてね。さて、一の鳥居の手前から狐一対が出迎えてくれます。一の鳥居に黄色い…りんご?色々な鳥居を見てきましたがりんごは初めてかも。二の鳥居。黒滝村の産土社で、御祭神は猿田毘古大神、宇迦之御魂命、大宮乃売命。天和年間(1681-1683)の勧請と伝えます。本殿。末社。講和記念碑。御神馬。狛犬一対...
View Article神明宮 (鶴田町大性)
かつての大姓村です。東は枝川足水堰、南は小幡村、北は菖蒲川村に接します。天和3年(1832)の御代官所村家人数之帳によりますと、上大姓村と下大姓村に分かれていたようです。天保5年(1834)には岩木川決壊により591石余が砂入りの被害にあっています。御祭神は天照皇大神。延宝9年(1681)の堂宮神主山伏行人之覚によりますと、万治3年(1660)の建立。縁起に「津軽百助信隆の草創也、工藤権太夫へ社務被...
View Article稲荷神社 (東津軽郡外ヶ浜町平舘弥蔵釜)
松前街道沿い。目の前は海です。参道途中の建物は末社なのか小屋なのか不明(笑)そこそこ登ります。かつての石崎村の頃々川の稲荷神社。頃々川と石崎の集落の間では塩釜の跡と伝えます。享保8年に弘前藩は石崎村の釜師権七に御台所御用の焼塩の供出を命じており、頃々川で製塩を行ったとか。かつて御神木だったのでしょう。根元だけですが丁寧に祀られています。社殿内に由緒がありましたが、よく見えませんでした。ブログ村ランキ...
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